シニアの起業 vol.1
前回の「53歳からの大学院(MBA→MOT)へのチャレンジ vol.2」は、少し長すぎたため、読みづらかったかと思います(少し反省です)。
今回は、予告どおり「シニアの起業」を題材に、少し短め、内容もコンパクトにして読みやすい記事を書いてみたいと思います。
実は成功率が高い「シニアの起業」
はじめて知りましたが、創業手帳さんによるとシニアの起業成功率は高いようですね。また、オススメ事業もコンサルティング、飲食などをあげられていますが、私もの事業も「コンサルティング」です。
しかし、この「コンサルティング」事業について、今見直しをしようと思っています。その理由は後述いたします。
起業のきっかけ
一般的に起業の理由は様々かと思います。私の起業のきっかけ、つまり理由は、親の介護とこれからのキャリアのことでした。
施設に入居中の親から毎日(夜中も)電話が入り、さらに、平日でも施設から呼出しがあり仕事に支障が出たこともありました。幸いなことに職場の理解は高く勤務できる環境ではあったものの、今年で59歳になる私は定年まであと1年少々しか働けません。また、再雇用制度の条件、定年制度変更による年齢の引き上げなどの話も不確かでした。
そこで、親の介護のこと、これからのキャリアのことを考えて独立・起業の道を選ぶこととしました。
事業内容はコンサル?
独立するにあたり、幸いにも複数社からお仕事をいただくことができ、これまでお世話になった会社からも業務委託としてお仕事をいただくことがました。これまでの給料分の収入を確保しながら、自身の会社をスタートできたのは本当にラッキーでした。
しかし、いろいろな方から「どんな仕事しているの?」、「業務内容は何?」と聞かれると、「うーん、経営コンサルかな?」と言葉が詰まり、「〇〇事業です」と一言で答えられませんでした。
つまり、今の仕事はこれまでの仕事の延長であり、起業において重要なこと、つまり「自社のミッション、ビジョン」、「事業計画」など、考えるための時間を割かず後回しにしてきたことが、業務内容を答えられない原因だと思っています。
今抱いている危機感
起業当初、シニアによるコンサルティングサービスは、私も含めてある程度仕事があるかも知れません。しかし所詮は契約の話であり、場合によっては3ヵ月・6ヵ月で契約が終了することが十分考えられます。これは、会社員時代にはない緊張感ですね。
今、私は、改めて「自社のミッション、ビジョン」、「事業計画」をつくり込み、「私自身が提供できる価値」を自己分析しています。
現在、お取引させていただいている契約先とはさらに関係を深くすること、そして、新たな契約先をもとめて日々活動することで、自社の価値を高め、ステークホルダーの皆様に喜んでいただける会社にしたいと思います。
「経営コンサル」は受けが悪い
さて冒頭で、「コンサルティング」事業の見直しを考えていると説明しました。これまで、自社事業を「経営コンサル」とも名乗ってもいましがた、これから「経営コンサル」を使うのはやめようと思います。
現在、自社のホームページでもいたるところに「コンサルティング」の単語がでてきますが、8月末までに大リニューアルします!(内容はお楽しみにしてください)。
なぜ、「経営コンサル」の名乗りをやめるのか?大きな理由は以下のとおりです。あくまでも私の場合、かつ、私の考え方ですので、全てにあてはまる訳ではありません。
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経営コンサルは怪しい?
立派な資格をお持ちの方、大手コンサルファームに在籍している(していた)方であれば、自信をもって名乗ることができると思います。
しかし、資格も経歴もない私が「経営コンサル」と名乗ると怪しく思われる、と思うのが一つ目の理由です。 -
経営コンサル事業では補助金獲得が難しい?
2か月ほど前、補助金申請の関係で、地元の商工会に伺い、中小企業診断士の資格をお持ちの「経営コンサルの先生」と面談を行いました。
はっきり言われた一言です。「資格もない経営コンサルを名乗る方々は、私たち中小企業診断士の敵なんです。だって、お客様の取り合いになりますからね!」と言われました。また、種類にもよりますが補助金審査は中小企業診断士の先生が行うそうです。よって、「経営コンサル」事業者の申請は、必然的に審査が厳しくなり採択率も下がると、その先生は仰っていました。
「経営コンサル」は一般的な用語でわかりやすいものの、その範囲も広くわかりにくいこと、さらに受けも悪いようですので、事業内容はより具体的なものにしようと考えることとしました。
次回の予告ですが、会社設立、銀行口座開設の事務手続きにおいて、私の体験を中心に、少しでも読者のお役に立てるような情報を書いていきたいと思います。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。